文学-小説書評
ドラマがスタートして注目を浴びている「精霊の守り人」の原作小説を再び読んだ。 本作は和製の本格ハイ・ファンタジー小説として知られ、児童文学でありながら大人にも人気がある作品だ。本作「精霊の守り人」から続くシリーズは「守り人シリーズ」として、…
今回は「博士の愛した数式 (小川洋子/新潮文庫)」の感想とあらすじを紹介したい。僕が本作に出会ったのは、四年ほどまえのことだ。その頃にはすでに小川洋子のファンだった。 本作は小川洋子作品の中でもハートフルで穏やかな作品なのだが、それでもやはり…
「避暑地の猫」は、高校生のときに書店で見つけた。 装丁がかわいらしく、タイトルも上品だったため、「ほんのり、ゆるーく楽しめそうな小説だ」と、裏表紙のあらすじをきちんと読まずに買ってしまった。それもなぜか、吸い寄せられるように、だ。 僕はこれ…
特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE 本棚を漁っていると、かつて多大な影響と感銘を受けた、「デミアン」が見つかった。 ぱらぱらと読んでいくと、かつての葛藤などが思い出され、苦々しくも懐かしい気持ちになった。 この作品はあまりに異質で、精神…