思想-仏教
『ブッダの入滅 現代語訳「阿含経」 青土社/三枝充悳』を読んだので、その感想を紹介したい。 初期仏教の経典である阿含経(あごんきょう)は、従来の仏教世界観を覆す、シンプルかつ非常におもしろいものだった。 『エスパー・ブッダ』『神々と仏と悪魔の…
「死後の世界」を論じる宗教はたくさんあるが、ここまで「死自体の意味」を掘り下げた経典があっただろうか。 仏教経典のひとつ「大般涅槃経(だいはつねはんきょう)」は、ブッダの死をトコトン考える死の哲学だった。それでいて、やがて死にゆく僕らに向け…
冒険小説のようなアドベンチャー。思い立ったら即成仏。斬新すぎる宇宙観。これらの教えがひとつの経典に収まっているのが驚きだ。般若経もおもしろいが、華厳経も忘れてはならない。
世界三大宗教のひとつである仏教(般若経)には、中心に「色即是空」の教えがある。 色即是空(しきそくぜくう)とは、般若心経(はんにゃしんきょう)の一節であり、大乗仏教を象徴するフレーズでもある。 般若心経は古来より伝承され、現代でも多くの仏教…