初期の仏教経典『阿含経』がかなりおもしろかった
『ブッダの入滅 現代語訳「阿含経」 青土社/三枝充悳』を読んだので、その感想を紹介したい。
初期仏教の経典である阿含経(あごんきょう)は、従来の仏教世界観を覆す、シンプルかつ非常におもしろいものだった。
『エスパー・ブッダ』『神々と仏と悪魔の共存』『師弟愛の物語』『骨の争奪戦』こんな物語が詰まった阿含経(の遊行経)をおすすめする。
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すぐわかる! プラトンのイデア論
ギリシャ哲学のソクラテス、アリストテレスに並んで、プラトンの存在はあまりに有名だ。
今回はそんなプラトンの代表的な思想である『イデア論』について説明したい。
イギリスの哲学者であるホワイトヘッドをして、『西洋哲学の歴史とはプラトンへの膨大な注釈である』と言わしめた、そのプラトンが唱えたイデア論とは、どんな哲学だったのだろうか……
続きを読む仏教経典の[涅槃経]が純度の高いモルヒネである理由
「死後の世界」を論じる宗教はたくさんあるが、ここまで「死自体の意味」を掘り下げた経典があっただろうか。
仏教経典のひとつ「大般涅槃経(だいはつねはんきょう)」は、ブッダの死をトコトン考える死の哲学だった。
それでいて、やがて死にゆく僕らに向けた、純度の高いモルヒネ的な経典でもあった。
般若心経だけじゃない! [華厳経]は斬新なアドベンチャー経典だった
冒険小説のようなアドベンチャー。思い立ったら即成仏。斬新すぎる宇宙観。
これらの教えがひとつの経典に収まっているのが驚きだ。
般若経もおもしろいが、華厳経も忘れてはならない。
色即是空の教え「般若心経」の解説 - 現代に伝わる空の哲学
世界三大宗教のひとつである仏教(般若経)には、中心に「色即是空」の教えがある。
色即是空(しきそくぜくう)とは、般若心経(はんにゃしんきょう)の一節であり、大乗仏教を象徴するフレーズでもある。
般若心経は古来より伝承され、現代でも多くの仏教宗派で重視されるだけでなく、一般庶民にも広く親しまれている。
本稿では、そんな般若心経の意味と、般若心経が現代まで伝わった理由について解説したい。
続きを読む哲学的宇宙論ベスト8! ピタゴラスから南方熊楠まで古今東西
古代より多くの哲人たちは、様々な宇宙論を提唱してきた。
そこで今回は、代表的な哲学的宇宙論を8種まとめてみた。
今回対象の宇宙論
- ピタゴラス 地球球体説(紀元前6世紀)
- プラトン イデア論(紀元前5世紀)
- アリストテレス 天体論(紀元前4世紀)
- デカルト 渦動説(16-17世紀)
- スピノザ 汎神論(17世紀)
- カント・ラプラス 星雲説(18-19世紀)
- ニーチェ 永劫回帰(19世紀)
- 南方熊楠 大不思議(19-20世紀)
日本人にはxxxがないから緩いスピリチュアルや新興宗教にはまる
日本人は宗教観がイージーで節操がないため、スピリチュアルやオカルトを信じやすい。
そのため、気がつくとつけ込まれて、怪しげな商法にひっかかったりする。
その大きな理由は、日本人に○○がないからだ。
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