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人工知能を使った自動運転のことがわかる! 解説と事例の紹介

人工知能を使った自動運転のことがわかる! 解説と事例の紹介

人工知能を利用した自動運転技術は、最近もニュースを賑わせている。

また、一口に自動運転とは言っても、その中には様々な技術が絡んでくる。

そこで今回は、現在の自動運転技術について解説しつつ、事例を挙げていきたい

 

目次

4段階の自動運転レベル

自動運転技術については、政府が4つの段階を提示している。

官民ITS構想・ロードマップ2016 | 政府CIOポータル

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/pdf/20160520/2016_roadmap.pdf

こちらのサイトにある、「官民 ITS 構想・ロードマップ 2016」という資料では、以下のようなレベル分けがされていた。

 

<安全運転支援システム・自動走行システムの定義>

情報提供型

概要:ドライバーへの注意喚起等

注(責任関係等):ドライバー責任

実現するシステム:「安全運転支援システム」

レベル1:単独型(自動制御活用型)

概要:加速・操舵・制動のいずれかの操作をシステムが行う状態

注(責任関係等):ドライバー責任

実現するシステム:「安全運転支援システム」

レベル2:システムの複合化(自動制御活用型)

概要:加速・操舵・制動のうち複数の操作を一度にシステムが行う状態

注(責任関係等):ドライバー責任 ※監視義務及びいつでも安全運転できる態勢

実現するシステム:「準自動走行システム」「自動走行システム」

レベル3:システムの高度化(自動制御活用型)

概要:加速・操舵・制動を全てシステムが行い、システムが要請したときのみドライバーが対応する状態

注(責任関係等):システム責任(自動走行モード中)3※特定の交通環境下での自動走行(自動走行モード) ※監視義務なし(自動走行モード:システム要請前)

実現するシステム:「準自動走行システム」「自動走行システム」

レベル4:完全自動走行(自動制御活用型)

概要:加速・操舵・制動を全てシステムが行い、ドライバーが全く関与しない状態

注(責任関係等):システム責任 ※全ての行程での自動走行

実現するシステム:「完全自動走行システム」「自動走行システム」

 

上記のように、自動運転技術に段階を設け、基準を明確にしようとしていることがわかる。

 

自動運転がもたらすメリット

自動運転が実用化されることで、以下のようなメリットがあると言われている。

事故回避

センサーによる障害物認識により、衝突を回避するとことができる。

ドライバーの健康管理

ドライバーの生体情報や表情を分析することで、ドライバーの体調や集中力をチェックできる。

移動時間の有効活用

自動運転中に、搭乗者が運転以外の作業を行える。

交通管制システムとの連携

中央システムと情報連携をし、渋滞の防止や緩和を行える。

自動運転の乗り心地は?

こちらの記事は、半自動的な自動運転のレビューとなっている。

「アダプティブ・クルーズコントロール」という技術によって、走行中の自動車の速度を自動制御してくれるようだ。

gigazine.net

事故の心配は?

こちらの記事は、テスラ・モデルSの「オートパイロットモード」で発生した、死亡事故が紹介されている。

晴天の青空が背景だったため、白いトレーラーの車体をうまく認識できずに自動ブレーキが効かなかった

とのことだ。

人間が運転するよりも、トータルで事故が減ればいいのだが・・

gigazine.net

今後はすべてのEV車に人工知能搭載

テスラは今後、すべてのEV車にAIを搭載するのだという。自動運転の進化は今後も続くようだ。

テスラのEVが新たに搭載するのは、全周囲を監視する8台のカメラと、改良した12個の超音波センサー、電波を発して前方の雨、霧、塵、ほかのクルマを感知するレーダー。

~~

初代の40倍以上の処理能力を持つ車載コンピューターを組み込み、きわめつけにニューラルネットワークも採用

internetcom.jp

最重要なのは障害物検知

こちらの記事は、運転支援システム「Toyota Safety Sense」の紹介インタビューだ。

ドライバーが運転から離れて前方を見る必要がない完全な自動運転については、Toyota Research Institute(TRI)が開発している新しい人工知能がない限り実現しない

とのことだ。

monoist.atmarkit.co.jp

自動運転AIは誰の命を優先する?

こちらの記事では、自動運転版のトロッコ問題とでも言うべき、命の優先度の話題が書かれていた。

想像してみてください。あなたは今、自分が所有する自動運転車に(運転するのではなく)座っていて、時速80 kmで移動しながら家族とビデオチャットしています。すると突然、近くの森から鹿が目の前に飛び出してきました。さまざまなセンサーを搭載している自動車の頭脳はこの情報を受け取ると、衝突する確率を計算します。残念ながら、停止する時間がない確率は100%で、鹿との衝突は避けられません。

この状況で、「鹿の命」「ドライバーの命」「周辺を走る別の人の命」これらのどれを優先すべきか、と問いかけている。

www.huffingtonpost.jp

なお、トロッコ問題については、以下の記事でも触れている。

www.kyamaneko.com

 

まとめ

今回は、「人工知能を使った自動運転のことがわかる! 解説と事例の紹介」ということで、自動運転の現状を説明しつつ、事例を紹介してみた。

結局は、AIの精度が上がったところで、トロッコ問題的なパラドックスがポイントになってくるのだろう。

さて、いつかは自動運転を体験できる日がくるのだろうか。

僕は重度の方向音痴の上、運転も苦手だ……。だからこそ、早く自動運転技術が発展することを切に願う。

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