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kyamanekoです。IT、思想、哲学、心理学などの記事を書いています。

当てはまったら要注意! 失敗するビジネスやサービスの12の特徴

失敗するビジネスやサービスの12の特徴

世の中にはさまざまな企画や事業がある。

社内プロジェクトの取り組み、社内起業への挑戦、得意分野での起業、などなど。

そんな中、成功するものもあれば、失敗するものもあるけれど、その明暗を分けるポイントとはなんなのだろうか?
どうせ取り組むなら、成功までこぎ着けたい。

そこで今回は僕の経験を元に、失敗するビジネスやサービスの特徴について、12のパターンに分けてまとめてみた。あなたの組織に当てはまっていたら要注意だ。

(僕自身は小規模ながら公私含め、5つ以上のビジネスやサービスの立ち上げを経験した。特定業種向けクラウドサービス。イベント開催支援事業。エンターテイメント関連ポータルサイト立ち上げ。etc)

 

目次

リーダーシップに関する失敗

リーダーに決定権がない

リーダーの仕事は決断することだ。しかし、リーダーに十分な決定権がないと、事業が進まなくなる。
利用するツールひとつごとに承認をとり、ボールペンひとつ買うごとに承認をとっていたら、やるべきことに集中できない。
そのためまずリーダーは、一定の権限を確保しよう。

リーダーにモチベーションがない

致命的な問題のひとつは、リーダーにモチベーションがないケースだ。目標達成しても個人的な利益がなったり、成り行きでリーダーになってしまった場合に陥る。
早期に目標や指針の設定をしなければならない。

チームに関する失敗

チームが大きすぎる

一説によると、メンバー全員が能力を発揮できる人数は7,8人までとされている。
人数が多くなると、お互いの連絡が行き届かず、隠れ場所ができる。
そのため、スタートアップビジネスのチームは、全体で10人以下の少数精鋭が望ましい。
それ以上の場合は、人員を減らすか、組織を分けるべきだ。

メンバーにリターンがない

どれだけ理想的な目標を掲げても、メンバーそれぞれにリターンがないと、メンバーは真価を発揮しない。
『仕事を誇りにしているのでお金は要りません!』この言葉を鵜呑みにしてはいけない。
いずれメンバーは、見た目だけ真剣に働き、陰でサボるようになる。(顧客がつくとめんどくさい。製品が売れるとメンテナンスがめんどくさい。責任を取りたくない。という負の感情が生まれる)
そこで踏ん張る理由づけになるのが、形に残る正当な報酬だ。

指示待ちチームになっている

メンバーを信頼し、権限を与えていないと、指示待ちチームになる。
メンバーになんらかの成果報酬を提示した上で権限を与えれば、自走式で利益を上げてくれる。
逆に言うと、チームメンバーの動きがよくない場合は、『メリットが提示できていない』『権限を与えていない』『信頼していない』これらについて振り返ってみよう。

取り組み方に関する失敗

顧客より社内を見ている

顧客満足を第一に考えないとならない。
社内での評価や賞賛のために事業を進めていくと、最終的に顧客のニーズと乖離することになる。
関係者の憶測や思い込みによる判断も、一見顧客志向のようで、実はそうではないことが多い。
顧客ニーズについてはリアリストになろう。

顧客の声を聞く仕組みがない

サービスや商品の提供を開始したあと、顧客からの評価にアンテナを張らないといけない。
アンケートを使ったり営業現場の声を聞いたりし、成長できる仕組みを作りたい。
できることなら、チーム全員が顧客に接している環境が望ましい。

無駄な予算をかけている

スタートアップの事業なのに、顧客満足につながるか分からない部分にお金をかけるのは良くない。
まずはサービスや商品の本質的な部分にお金をかけるようにしたい。
人員にしても、設備にしても、どうしても足りなくなったら増強すればいい。

満足を売っていない

事業者は商品を通して満足を売らないといけない。
また、この意味を理解しするのは結構大変かも知れない。

極端な例として、たとえば小売店用のレジを作って売るのだとしたら、レジの開発販売メンバー全員が、スーパーなどで一ヶ月間レジ打ちの仕事をしてみる。そこでやっと、見えてくるものがある。
これくらいしないと、真の顧客ニーズは分からないし、本当の満足を売ることは難しい。

目標設定に関する失敗

ターゲットが広すぎる

対象とできるターゲットが多いと、それら全部にリーチしたいと考えてしまう。
しかし、手を広げ過ぎると、商品開発やサポートの質を上げられず、最初の顧客の満足度を上げることができなくなる。
まずは一顧客の徹底的な満足を得られれば、いずれ広げていくことができる。

悪い意味で完全主義

製品やサービスに対する理想が高すぎて、なかなかリリースしないという状況に陥ることがある。
すると、顧客のニーズから離れた部分に投資してしまうリスクが高くなる。
半分の完成度で世に出して、意見を聞きながら完成を目指せば、無駄は少なくて済む。

成功と失敗の基準がない

漫然とはじまり、気がつくと忘れられているようなプロジェクトがある。
社内の実験的な事業の場合は、取り組む期間を決めて、定期的にKPIを確認しながら進め、短期的な成果に対して成功と失敗を明確にしていく必要がある。
成功しないことよりも、失敗を定義しないことの方が問題だ。
(失敗を認めないと、中途半端な残骸が残り、無駄な管理コストだけが残る。さらに、けじめを付けない習慣がはびこる)

とはいえ基本的には、成功するまで粘り強く取り組む覚悟が重要だ。

まとめ

今回は、『当てはまったら要注意! 失敗するビジネスやサービスの12の特徴』として、特にスタートアップ時に陥りやすい失敗についてまとめてみた。

それぞれのビジネスごとに事情が違うと思うが、当てはまりそうなものについて、参考にして頂けたらと思う。

ちなみに、今回紹介したことについては、以下の書籍『リーン・スタートアップ』が参考になるかも知れない。(および、その系列のビジネス書も)




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