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kyamanekoです。IT、思想、哲学、心理学などの記事を書いています。

おすすめ書籍 頭がよくなる思考術 (Kindle Unlimitedより)

Kindle Unlimitedに申し込んだ機会におもしろそうな本を探していたところ、この『頭がよくなる思考術』を見つけた。

『超訳ニーチェの言葉』で有名な評論家であり哲学者である、白取春彦氏の著作だ。

手軽に読めてためになる、なかなかの良書だった。

簡潔ながら含蓄のある言葉の数々によって、多くのことに気付かされ、心が洗われる思いがした。

 

目次

白取春彦について

白取 春彦(しらとり はるひこ、1954年4月11日- )は日本の評論家、翻訳家。青森県青森市生まれ。

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主な著書に、2012年にミリオンセラーとなった『超訳ニーチェの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『仏教「超」入門』(PHP文庫)ほか多数。

白取春彦 - Wikipedia

哲学や宗教を面白く理解できる、様々な著書を出している。

本書のポイント

1「答えを出せる」頭をつくる より

自分ではぼんやりと考えているつもりだろうが、実際は、想像の絵やイメージをいくつも並べているにすぎないのだ。言葉を使うときだけ、人間は本当の意味で「考える」ことができる。

 白取氏は、効率よく思考をするためには紙とペンを使うべきだとしている。言葉と道具を使うことで、はじめて人間はきちんと思考することができるのだ。

もっと深く知りたいという強い興味がひとつながりの多くの知識を呼ぶのである。それら知識はもはや暗記する必要などなく、一度見ただけでも頭に残るようになる。

本当に記憶に残る知識は、自分が興味を持って追求したことに関する知識だという。
日頃から疑問と好奇心を持って生きることが、なによりの学習法になるのだ。

2「迷わない」頭をつくる より

スポーツであろうと、知的作業であろうと、仕事であろうと、途中で必ず困難に見えるステップが来るのだ。だから、迷いや停滞こそゴールが近いことの証拠だと歓迎すればいいのだ。

なにかに真剣に打ち込んでいれば、必ず迷う局面とぶち当たる。そんなときこそ、困難を克服することで新しいステージにたどり着くことができる。

短い期間で見ると、人生は不条理に満ちているように見える。しかし、どんな不条理も人生全体の観点からすれば必要な一点なのである。

勇気をもらえる言葉だ。失敗してしまったことでも、その失敗があるがゆえに、今の自分があるのだと言える。

3「楽しく生きる」頭をつくる より

やりがいのある仕事がそこにあるのではなく、自分の姿勢と取り組み方だけが仕事に生気を吹き込むことができる。

非常に共感できる。おもしろい仕事やつまらない仕事は、取り組み方次第というわけだ。いかに自分に向いている仕事と出会えるか。また、いかに与えられた状況を楽しむか。この2つが重要なことだ。

なにかに価値を与えるのは常にあなたなのである。他人ではない。

どんなことも、価値を決めるのは自分自身だ。世間で人気があるとか、有名だから、ではなく、自分が興味を持ち、楽しいと思えることをやっていたい。

4「クリアな」頭をつくる より

何もせず、じっとして、水みたいに揺れる心がいつのまにか澄み切った鏡になるような時間を持った方がいい。

朝と夜に瞑想をして、心を静かにすることが推奨されている。心がクリアな状態でこそ、チャンスや喜びをものにできるのだ。

本当の仏教は宗教ではない。クールな生き方の方法論にすぎない。

おもしろい見方ではないか。たしかに初期仏教経典は心を鎮め、優しく穏やかに生きるための智慧に満ちている。

5「創造する」頭をつくる より

他の人が発見していないのに、なぜその人だけ発見できるのだろうか。答えは簡単だ。あたりまえのことをあたりまえとせずに疑うからである。

『常識を疑う』その難しさか。自然体で生き、世界に興味を持って生きていれば、おのずと独自の価値観が生まれるのだろう。

俗にいう頭のカタイ人は、二つのタイプに大別できる。学校で習ったことが自分の思考の枠になっている人と、世間での経験が思考の枠になっている人だ。

なるほど……当てはまっていないかよく考えてみよう。
自分の頭で考え、行動できる人間でありたい。

まとめ

今回は『頭がよくなる思考術』を紹介させてもらった。

Kindle unlimitedを利用するなら、一度ダウンロードして目を通してみると、新しい発見があると思う。




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